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2024年9月27日 不動産コラム インスペクションリフォーム子育て市川市空き家補助金解体転居除却

市川市の空き家対策を紹介!売るのも買うのも補助金が使える

近年、少子高齢化の影響などで空き家が増えていて、社会問題になっています。
長期間誰も住んでいない家(つまり空き家)が放置されると、周辺の景観や治安に悪影響を及ぼします。
老朽化して倒壊の危険があったり、不法投棄の場所になってしまうということです。

これには各自治体も頭を悩ませていますが、市川市では、この空き家問題を解決するために、いくつかの補助制度や支援策を設けています。

それでは、具体的にどのような対策があるのか、見ていきましょう。

市川市空家除却・活用事業補助制度

市川市では、「特定空家」に指定された空き家の除却(取り壊し)や活用を支援しています。
この制度を利用すれば、空き家を取り壊すための費用や、その家をリフォームして新たに使うための費用の一部を市が補助してくれます。

「特定空家」とは、放置することが不適切だと判断された空き家のことです。
倒壊の恐れがある、害虫の発生やゴミの不法投棄などで衛生上問題がある、適切な管理がなされず周辺の景観を著しく損ねている、といった空き家が対象で、市町村によって指定されます。

特定空家に指定されると、自治体は所有者に対して改善措置を求めることができるようになります。措置を求めても長い間対応されない場合には、行政が代わりになって、撤去などを行うことができるようになります。

では次に、この補助制度の詳細を説明します。

特定空家除却・跡地活用事業

特定空家として周囲に悪影響を与える可能性のある家を解体する場合、その費用の1/2、最大100万円までの補助を受けることができます。

ただし、解体後の土地を市に無償で貸すことが条件となっているため、空き家所有者は跡地の活用についても検討する必要があります。

市がその土地を公園や地域の緑地として使う場合もあります。

不燃化・耐震化推進地域特定空家除却事業

木造地域が密集している地区や、古くからの市街地などにある建物の多くは木造で、耐震性能・耐火性能ともに現代の基準に達していないことがよくあります。このような物件を取り壊すための工事を行う場合に、費用の1/2、最大50万円が市によって補助されます。

空家活用リフォーム推進事業

児童厚生施設や老人福祉センターなど、地域活性化の役に立つ施設として空き家をリフォームする場合、その工事費用の1/2、最大100万円が助成されます。

リフォーム時に、空き家の中に家具や家財道具が残っている場合には、その処分費用も必要になりますが、この制度を使ってリフォームする物件に対しては、処分費用の1/2、最大20万円も同時に受け取ることができます。

子育て世帯空家活用リフォーム推進事業

18歳未満の子どもがいる家庭が、空き家をリフォームして新たに暮らす場合、そのリフォーム費用の一部が市から補助されます。

市外から転入してきた場合は改修費用の1/2、最大50万円。市内での転居の場合は改修費用の1/2、最大25万円となります。

インスペクション事業

空き家の状態をプロに調査してもらうための費用を一部補助する制度です。
インスペクションとは、家がどれくらい老朽化しているか、修繕が必要かどうかをチェックしてもらう調査で、資格を持った専門家に依頼する必要があります。

物件にもよりますが、費用相場は5万円〜50万円で、負担が大きいのでなかなか実施する人が少ないのが現状です。

そこで、調査費用の1/2(上限5万円)を市が補助してくれるのがこの制度です。
インスペクションを行うことで、空き家の状態を正確に把握し、今後どう対処するかの判断材料にすることができます。

市川市空き家活用マッチングサービス「空き家バンク」

画像:LIFULL HOME’S空き家バンク

次に、市川市で空き家を探す際に利用できるサービス「空き家バンク」を紹介します。

市川市として独自に空き家バンクがあるのは三郷町のみですが、市川市全体から空き家を探したい場合は、「LIFULL HOME’S空き家バンク」か「at home空き家バンク」を見てみましょう。この2サイトは、国土交通省から正式に指定されているので安心です。

このサービスでは、空き家を持っている人と、その空き家を使いたい人をマッチングする仕組みを提供しています。条件に合う人同士をつなげてくれるので、空き家が有効活用され、地域全体にとってプラスの効果が生まれる可能性が広がります。

利用料金は、所有者・利用者ともに無料です。不動産仲介会社とは違い、手数料などは一切発生しないので非常にメリットがある反面、契約については当事者同士で行う必要があるので、その点には気をつける必要があります。

まとめ

市川市では、空き家問題を解決するために、さまざまな補助金制度やマッチングサービスを提供していることがお分かりになったでしょうか。

特定空家の除却や、インスペクションによる家の状態確認、そして空き家の再利用を促進するマッチングサービスなど、さまざまな手段で地域の生活環境を向上させる取り組みが進められているということです。

特に、子どもがいる家族においては「子育て世帯空家活用リフォーム推進事業」の制度は非常に利用しやすいので、おすすめの補助金です。

もし空き家を所有している場合や、空き家の活用に興味がある、市川市で新たな転居先を探しているという人は、この制度を知っておいた方がお得です。なお、補助金の申請方法や詳細な手続きについては、専門家に相談するのが間違いありません。

市川市で、不動産についてお悩みの方は、ぜひ一度専門化集団である税理士法人荒井会計事務所へお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

我々は不動産・相続に強い専門家集団です。この「行徳・妙典・浦安」地域で税理士開業して25年になります。
毎年この地域の方より700件以上の確定申告の依頼を受けており、不動産の確定申告や節税に関する対応を得意としています。
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