本八幡エリア(市川市)の不動産価格推移をチェック! 過去10年でどれぐらい上がった?
本八幡エリアは市川市の北部に位置しており、
市川市の中でも人口が多く、行政・商業の中心として機能しています。
実際には、「本八幡」という地名は存在せず、厳密には「八幡」という町名です。
歴史的に高級住宅地として知られる本八幡駅周辺ですが、
過去10年間の土地価格推移はどのようになっているのでしょうか。
本八幡エリアの不動産価格はどれぐらい上がっているのか?
本八幡駅の概要
「本八幡駅」の周辺は、
その北側にある京成電鉄本線の「京成八幡駅」とともに、
市川市の中心地として発展してきました。
JR総武線、都営地下鉄新宿線、京成本線の3路線が利用でき、
東京都心へのアクセスが非常に良いことから、
都心への通勤・通学をする人たちから人気です。
駅周辺には行政施設や大型商業施設が立ち並び、
生活するにも買い物をするのにも、
近辺でほとんどすべてがまかなえます。
駅前の利便性・華やかさはもちろんのこと、
一歩奥に入ると閑静な住宅街も広がり、小さな商店街もあるので
住みやすい街として人気が高いエリアです。
本八幡の公示地価は、過去10年間で72.2%も上昇!
それでは、本八幡エリアの過去10年間の公示地価推移※を見てみましょう。
※公示地価とは、国土交通省が公表する土地価格の指標となる数値で、
その土地が1㎡あたりいくらになるのかを表しています。
こちらは、本八幡駅周辺における過去10年間の
公示地価の平均値の推移を表したグラフです。
本八幡エリアの公示地価は、2014年には1㎡あたり36万4300円だったのが、
2019年・2020年に50万円を超え急上昇。
2023年現在では、62万7250円にまで上昇しています。
首都圏の全域で土地の価格が上がっているとはいえ、
上昇率72.2%とは驚異的です。
ちなみに、過去1年間だけでも9.4%上昇しており、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで地価が上がっているエリアと言えます。
本八幡エリアで最も地価が上昇したのは、
本八幡駅前周辺
それでは次に、各地域別に公示地価の推移を見てみましょう。
今回は本八幡駅を最寄りとするエリアを対象に調査しました。
以下の表は、2014年時点での公示地価と
2023年時点での公示地価を、エリア別に比較したものです。
本八幡エリアでは、公示地価を調査しているすべての地点で
10%以上価格が上昇しています。
最も地価が上昇したのが本八幡駅・駅周辺で、
住所としては八幡2丁目に当たります。
この地点の10年間での上昇率は、なんと88.8%にもなりました。
本八幡駅前周辺は、市川市役所や商業施設が数多く集まっている繁華街で、
京成電鉄の本社もここにあります。
駅ビル「シャポー」や「パティオ」をはじめ、
家電量販店「ヤマダデンキテックランド」や飲食店、スポーツジムまで、
生活に必要なあらゆる施設が揃っていることから、
利便性は市川市の中でも随一です。
また、最近では高層マンションも増えてきており、
都心よりも割安な価格で購入できることから、
ますます人気が高まっています。
ちなみに、本八幡駅から徒歩6〜7分ほどの場所にある市川市役所は、
庁舎の建て替え工事を長らく行っていて、
2021年にようやく新庁舎が開庁となりました。
市役所の周囲には、景観を維持するため風致地区に指定された
クロマツ市街地が広がっています。
この地区に向かう庁舎の側面は、ひな壇型の緑化ルーバーという
変わった形を取っていて、緑の多い街の景観との調和をはかっています。
細かい段差と緑化された壁面から、
遠目に見ると小高い丘のように見えることもあります。
八幡4丁目周辺も、53.1%の上昇
駅前周辺の「八幡2丁目」の次に地価が上昇したのは、
駅から北に広がる「八幡4丁目」のエリアです。
10年前から53.1%も地価が上がっており、
駅前ほどではないものの、かなりの人気がうかがえます。
八幡4丁目には、地名の由来である「葛飾八幡宮」があります。
平安時代に建立された歴史的な神社で、
かつては源頼朝や徳川家康からも厚く信仰されたと言われます。
葛飾八幡宮の敷地内では
定期的に市民イベントを開催されるなど、
現在も、街のシンボルとして地元の住民に親しまれています。
葛飾八幡宮を中心に周辺の住宅地は
先述した風致地区に指定されており、
市川市の木であるクロマツの巨木が多く残っている
緑豊かで落ち着いた環境です。
そのほか、この近辺には、神木とされる千本公孫樹(せんぼんいちょう)、
梵鐘、随神門などの貴重な文化財があるほか、
禁足地として有名な「八幡の藪知らず」もここにあります。
まとめ
市川市の中心地である本八幡エリア。
都心へのアクセスが良好で生活利便性が高いことから
非常に人気がありますが、一方通行の道路も多く
車での生活には不向きという声も聞かれます。
そうは言っても、多少の不便さを補ってあまりある住み良さがあるのも事実で、
子育て世帯からの評価も高く、今後も地価が大幅に下落する可能性は低いでしょう。