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2025年4月9日 不動産コラム マンション不動産不動産売却公示地価市川市平均値確定申告行徳

2025年、行徳エリアの地価は上昇している?

ここ数年の不動産価格の高まりは、皆さんも肌身に感じていることかと思います。

実際、令和7年(2025年)3月に国土交通省が発表した「令和7年地価公示の概要」によると、全国の地価は全用途平均、住宅地、商業地のいずれも4年連続で上昇し、上昇幅も拡大しています。

行徳駅周辺では、どれだけ地価が上がったのでしょうか?
また、今後の不動産価格はどうなるのでしょうか? 

行徳エリアの特徴

行徳エリアは千葉県市川市南部に位置し、東京都心へのアクセスの良さと住環境が充実していることから、多くの人気を集めています。

東京メトロ東西線行徳駅が中心となって街が発展しており、行徳駅から大手町駅までは約25分、西船橋駅へは約8分と、通勤や通学に便利なエリアです。

生活利便性も高く、駅周辺には24時間営業のスーパー「西友行徳店」や「マルエツ」があり、深夜の買い物にも困りません。​また、ドラッグストアやコンビニエンスストア、飲食店も豊富で、日常生活に必要なものが揃います。

豊かな自然環境も魅力の一つで、駅の近くには「行徳駅前公園」など多くの公園があり、塩浜方面には「福栄スポーツ広場 いこいの広場」は下水処理場の上部を有効活用するために作られたもので、約10.2ヘクタールもの広大な敷地を持っています。

歴史的には、「行徳千軒、寺百軒」と称されるほど寺院が多く、江戸時代からの寺町としての風情を残しています。​また、かつては塩田が広がり、塩の生産地としても知られていました。

行徳エリアの人口推移

行徳エリアの人口は現在約16万8千人。前年度からやや増加しています。

引用:市川市WEBサイト「町丁別人口(住民基本台帳)

全国的に人口が減少していることを考えると、この行徳エリアは十分に人気が高いエリアだと言えそうです。

行徳エリアのマンション事情

画像:「シティテラス南行徳」外観

最近、行徳エリアではマンション各物件とも注目されています。

その理由は、価格と利便性のバランス。例えば、南行徳駅徒歩10分、2012年築の「シティテラス南行徳」は67㎡3LDKの物件が約4000万円で購入できます。

2025年9月に分譲予定の「シティインデックス行徳テラスコート」は、行徳駅から徒歩9分、約33㎡1LDKで3300万円〜3900万円で販売が予定されています。

東京都内のマンションが劇的に価格上昇していることを考えると、ファミリー用物件を約4000万円で購入できる点はかなり魅力的なのではないでしょうか。

2025年最新の地価公示を分析

10年前からの比較

2025年、行徳エリアの公示地価の平均値は、51万9,833円/㎡でした。

画像:土地代データベースの数値から筆者作成

2015年の行徳駅周辺の平均公示地価は、32万9,200円/㎡でした。最も下落したのが2017年の32万1,333円/㎡、その後はほとんど右肩上がりで2022年以降は上昇率もぐっと高まっています。

3年前からの比較

2022年の公示地価は38万8,833円/㎡、2023年には40万円台を突破し、2025年にはあっという間に50万円台を超えて51万9,833円/㎡に。

2015年から7年間は30万円台にあったことを考えると、この3年での地価上昇がいかに高いかが分かるでしょう。

地区別の地価上昇率は?

次に、行徳エリアの地区別の地価と、昨年比地価上昇率を見てみましょう。

画像:土地代データベースの数値から筆者作成

行徳駅前二丁目では、2022年から2025年にかけて13.33%の地価上昇が見られました。このエリアは行徳駅から徒歩1分、住宅地と商業施設が入っているビルが中心となっていて、長きにわたって行徳エリアで最高地価となっています。

行徳エリア全体の上昇率も目を見張るものがありますが、2桁上昇は他の地区では見られません。どの駅でもそうですが、駅近であればあるほど地価も高いですし、上昇率も高くなります。

行徳駅からは離れるが、新浜エリアも上昇している

行徳エリア全体として地価の下落は見られませんが、上昇率が比較的低いエリアには香取になります。香取は以前、宝よりも地価が高かったのですが、2025年になってからは追い抜かれています。

また、地価が最も低い新浜でも上昇率は約6%になっていて、行徳エリア全体の人気の高さが伺えます。新浜地区には、先述した「福栄スポーツ広場 いこいの広場」があるほか、「市川野鳥の楽園」もあります。

少し南にいけば東京湾に面することができるなど、行徳エリアの中でも豊かな自然環境に恵まれているのが特徴。東西線よりは、京葉線・武蔵野線の市川塩浜駅のほうが近く、人にとってはこちらの方が利便性が高いケースもあるでしょう。

まとめ

東京都の平均地価が約70万円/㎡であるのに対し、行徳エリアは約52万円/㎡と、都内平均よりも低い水準です。都心へのアクセスの良さ(電車で30分程度)であることを考慮すると、コストパフォーマンスの高いエリアだと言えます。

行徳エリアは、都心へのアクセスの良さや生活環境の充実から、今後も安定した需要が見込まれます。地価も上昇傾向が続くと予想されるため、現在の価格水準での購入はお買い得と言えるでしょう。

これから不動産購入を検討している方、その後に控えている確定申告などで疑問点をお持ちの方や、事務作業に不安のある方は、専門家集団である税理士法人荒井会計事務所にぜひご相談ください。

この記事を書いた人

我々は不動産・相続に強い専門家集団です。この「行徳・妙典・浦安」地域で税理士開業して25年になります。
毎年この地域の方より700件以上の確定申告の依頼を受けており、不動産の確定申告や節税に関する対応を得意としています。
節税を考えている方、不動産の法人化を検討している方、不動産の売却を考えている方、相続対策を考えている方、不動産でお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください。
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