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2023年8月22日 不動産コラム 不動産不動産売買資産価値

不動産は他の資産と比べてどんな特徴があるのか知っておこう!

現在、不動産をお持ちの方にとっては
いまさら…と思われるかも知れませんが、
実は「資産としての不動産」には、さまざまな特徴があるのです。

これから不動産の購入を検討している人も、
手持ちの不動産を売却しようとしている人も、
不動産の基本的な特徴を知っておくことで、
契約において損をするリスクが減少します。

不動産は、法律上どのような存在として扱われているのか、
株式や証券といった他の資産とは、何が違っているのか。
今回はこうした、不動産の資産としての特徴について解説します。

ちなみに、不動産と切っても切り離せないものが「税金」です。
不動産に関する税金の相談や、節税などをお考えの際は
ぜひ一度当事務所へご相談下さい。

そもそも「不動産」とは?

法律において「不動産」とは、
「土地及びその定着物」のことを指しています。

主に不動産として扱われているのは、
以下のようなものです。

・土地
・建物(戸建て、マンション、アパート)
・立木、石垣

土地と、その上に建築されている住居、
植物や石垣などは不動産として考えます。

不動産以外のものは「動産」として扱い、
法律上の手続きや、税金の計算方法なども変わってきます。

資産としての「不動産」の主な特徴

土地や建物といった不動産の場合、
どんな特徴があるのかを、一度整理してみましょう。

不動産は、一度買ったら長期保有する「固定資産」である

会計における資産の扱いは、
主に「流動資産」「固定資産」「繰延資産」の3つに分類されます。

流動資産と固定資産の違いは、平たく言えば
「1年以内に現金化・費用化できるかどうか」
「1年以上保有または使用し続けるかどうか」
です。

不動産は、一度購入したら長期的に保有するのが一般的なので、
固定資産として考えます。

仮に、購入した不動産をすぐに売りに出す場合は、
「短期保有扱い」となり、固定資産税が高くなるので注意しましょう。

※短期譲渡所得について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

不動産は「実物資産」でインフレに強い

実物資産とは、物理的に存在していて、
それ自体に価値がある資産
のことです。
貴金属や骨董品なども実物資産のひとつです。

その反対に、形を持たない資産が「金融資産」です。
現金、預貯金、株式、債権、生命保険、商品券などがありますが、
それ自体に価値があるわけではなく、現金化できる権利を持っているのが特徴です。

固定資産は、インフレに強いという特徴があります。

現金の価値が下がっても、
モノである不動産はそれほど価値が下がりません。

また、モノとして存在しているので
価値が大幅に下がったとしても
「0円」になることはほとんどありません。

不動産は、活用方法の幅が広い資産である

不動産は、一度購入すれば自分で住むこともできますし、
賃貸として運用し、継続的な賃料収入を得ることもできます。

当然のことのようにも思えますが、
そのほかの資産には、こうした活用方法はありません。

不動産の価格そのものは、情勢によって左右されることがありますが、
安定した賃料収入が得られていれば、資産を増やすことも可能です。

限定的で独自性がある

土地や建物などは、特定の場所に存在しており、
それを移動させることはできません。
また、面積も一定で、状況に応じて変化するものではありません。

同じ土地・同じ建物は2つとして存在しないため、
不動産は、その立地や特性によって独自の価値を持っています。

購入時よりも価値が上がる可能性がある

周辺地域の都市化が進んだり、人口が増加し経済が発展すると、
購入した金額よりも、不動産の価格が上昇することがあります。

最近では、東京・千葉・神奈川・埼玉の首都圏においては
毎年のように不動産価格が上がっています。

その反対、値が下がることも当然ありますが、
そもそも何年か住居として使われていたことを考えると、
値上がりした時の期待値は高いと言えるでしょう。

現金化に時間がかかる

株式や債権、証券は、売りに出せばすぐに現金化することができます。

一方、不動産は、独自性が高く、一点物の資産なので
買い手を探すのに時間がかかるケースがほとんどです。
株式などとは違って、短期の間に現金化することが難しい資産です。

すぐにでも土地を売って現金が欲しい、という人は、
不動産業者に安値で売却する「買取」という方法を選ぶことになりますが
それでも1週間程度はかかるでしょう。

※不動産会社に直接売却する「買取」について知りたい方はこちら

まとめ

不動産という資産は、
預貯金や証券といった他の資産とは違って、
以下のような特徴があることが分かります。

・その場所から動かすことができず、限定的で独自性が高い
・自分で住む、誰かに貸すなど、活用方法の幅が広い
・実物資産なのでインフレの影響を受けにくい
・現金化するのに時間がかかる

このような特徴を知った上で、
不動産の購入、売却を検討した方が、
一つ一つの決断において、間違うリスクが少なくなります。

こうした不動産の基本的な情報や、
現在お持ちの不動産の売却、
税金のことなどについてお悩みの方は、
ぜひ一度、相談にお越しください。

この記事を書いた人

我々は不動産・相続に強い専門家集団です。この「行徳・妙典・浦安」地域で税理士開業して25年になります。
毎年この地域の方より700件以上の確定申告の依頼を受けており、不動産の確定申告や節税に関する対応を得意としています。
節税を考えている方、不動産の法人化を検討している方、不動産の売却を考えている方、相続対策を考えている方、不動産でお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください。
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