不動産を高く売るために気をつけることとは?
「手持ちの不動産をなるべく高く売りたい」と思うのは、
売主にとって自然なことです。
不動産を高く売るためには、
信頼できる不動産会社を見つけて
適切な取引をしてもらうことが重要ですが、
いくつか気をつけておくべきポイントがあります。
次のポイントは当社も一緒に検討しますので、
不動産会社へ依頼する前に、当社へ一度ご相談ください。
まずは自分で適切な相場を調べておく
不動産会社に相談する前に、
まずは自分で、その不動産がどれぐらいの価値になるのか
調べておくことがおすすめです。
はじめから不動産会社に丸投げしてしまうと、
相場とはかけ離れた、高め・安めの価格に設定されたり、
値引き交渉で言いなりになってしまう危険があります。
不動産の相場は、売却したい不動産と似たような不動産が
どの程度の価格で取引されたのかを調べれば分かります。
「土地情報総合システム」や、
「レインズマーケットインフォメーション」では、
不動産市場の透明性を確保するために、
実際の取引価格を公開しているので、まずはこちらをチェックしてみましょう。
・土地情報総合システム (国土交通省)
・レインズマーケットインフォメーション(不動産流通機構)
検索のコツは、「周辺地域」の「類似物件」を見てみることです。
過去5年分の取引価格を見れば、
ある程度の相場を把握することができます。
不動産査定は、複数社に依頼する
これは必ずやっておくべきことですが、
はじめから不動産会社を1社に絞るのではなく、
複数社に査定を依頼しましょう。
不動産会社によって査定価格にばらつきがありますし、
複数の査定価格を比較することで、
改めて相場を確認することができます。
また、1社からしか査定を受けていないと、
査定価格が極端に高かったり、安かったりしても
気が付くことができません。
売り出し価格を間違えてしまうと、後々に影響するので
適切な査定をしてくれる会社を探しましょう。
不動産会社を決めるときは、査定額だけで選ばない
「査定額」というのはあくまでも、
不動産会社による「だいたいこのぐらいで売れるだろう」という
予測の金額であって、実際に売れる価格ではありません。
なので、査定額が高い=良い業者 とするのは早計です。
査定額の根拠がふわっとしている場合もよくありますし、
あまりに査定額が高すぎると、その価格で売り出したところで、
長い間、買い手がつかないことも多いのです。
また、担当者と自分との相性が良いかどうか、
信頼できる人なのかどうかも、不動産会社選びの重要なポイントです。
こちらの意図を汲まず、無理に値下げを押し切ってくる営業担当者もいて、
せっかく売れたのに納得がいかなかった、というケースも少なくありません。
売却希望価格の下限を決めておく
不動産会社との契約後は、
その不動産をいくらで売り出すのかを決めます。
一度、不動産を市場に売り出してしまうと
後から価格を引き上げることは、ほとんど不可能です。
そのため、売り出し価格は「このぐらいの金額で売れたらうれしい」という
希望の金額で設定し、徐々に値下げをする方が一般的です。
だからといって、相場以上に高い価格を設定してしまうと、
売れるまでに時間がかかり「売れ残り物件」というイメージがついてしまいます。
不動産を高く売りたい気持ちは分かりますが、
あまりにも相場とかけ離れてしまうのは、得策ではないのです。
ただし、売却価格の最低ラインをはっきり決めておくことが重要です。
特に、住宅ローンが残っている場合は、
売却代金でローンを一括返済しなくてはいけませんから、
その金額を下回り、借金を作ってしまうことは避けましょう。
内装や外観を綺麗にしておく
戸建てやマンションといった建物を含む不動産であれば、
間取り図のほかに、内装・外観の写真をつけて買主を募集します。
写真の綺麗さは、売り手が思っている以上に問い合わせ数に影響します。
トイレやキッチンなどの水回り、
外壁の痛みなどはできる範囲で修理した上で、
売却に臨むことがおすすめです。
また、大きなマイナスポイントを修理しておくだけでも、
極端な値引き交渉を避けることにもつながります。
「囲い込み」されていないかをチェックする
不動産の価格が不当に値下げされてしまうケースに、
「囲い込み」があります。
不動産会社は、売主と買主の双方から手数料を得られます。
つまり、どちらも自社の顧客から探せば、
1つの取引で2箇所から手数料が得られるというわけです。
悪質な不動産会社だと、自社から買主が見つかるまで、
物件を市場から隠しておいたり、問い合わせを断ってしまうことがあります。
これが「囲い込み」です。
囲い込みは法律で禁止されているのですが、
いまだに散見されますし、売主側からは気が付きにくいので
細心の注意を払いましょう。
囲い込みを防止するには、
不動産会社が共通で利用している「レインズ」という
物件登録システムをチェックします。
売り出している物件の情報が正しいか、
検索しても物件が出てこない、
という設定になっていないか、担当者に聞いて確認しましょう。
売り急ぎをしない、余裕を持ったスケジュールを組む
不動産を高値で売るためには、売り急ぎをしないことも大切です。
「この日までに売らなければいけない」という期日が決まっていると、
焦りもあって、大幅な値引き交渉を受けてしまうことになりがちです。
こうした売り急ぎをしないためにも、
売却期間には余裕を持っておきましょう。
一般的に、不動産の売却までにかかる期間は、
だいたい3カ月〜6カ月だと言われていますから、
希望価格で購入してくれる買主が現れるのを待てるように、
その半年程度は余裕を持っておくほうがおすすめです。
まとめ
不動産を高値で売るためには、
適切な相場の中で、なるべく高く売り出し価格を設定し、
無理な値引きに応じないことが大切です。
また、売却についての知識がないまま不動産会社に相談に行ってしまうと、
言われるがままになってしまうことも多いので、
一度、中立的な立場の人に相談することをおすすめします。
当社では、不動産売却に関する基本的な知識や、
より良い条件で売り出すコツなどもお伝えできますので、
売却に関する情報が欲しい場合は、不動産会社へ相談する前に
お気軽に当社へご相談ください。